名古屋で行われているアジア大会で運営について色々な意見が出ています。自分はソフトテニス愛好家として、アジア大会を観戦するために現地まで足を運びました。
ソフトテニスでは考えられないくらいの人数のスタッフの方がいて、過剰なまでのセキュリティチェックがある反面、導線がおかしい、チケットは完売なのに空席が目立つなど、気になる点はありました。でも、総じて一生懸命運営されていましたし、雨が降ったりして予定が変更する中でも臨機応変に対応されており、海外の大会(何度も見に行っております)と比べても、十分なレベルだったのではないかと思っています。また、そこで行われる選手たちの熱いゲームにはとても感動して、エネルギーを頂きました。素晴らしい大会を運営頂いた方々には感謝しかありません。
ただ、これほど大規模な大会運営でここまでの意見が出ることは、自分が生きていた47年の中では初めてではないかと思い、それには日本の組織が抱える課題があると感じています。
日本の企業は、採用環境が厳しくなる一方の中、今社内にいる方と比べて、良い方を採用するのは確率的に難しい状況です。
そのため、働いている人の質が以前よりも下がる中で、AI、仕組化、自動化などを駆使して多くの企業がサービスレベルを必死で担保しています。
ただし、それでも、コンビニは外国人留学生が目立ち、ドライバーは高齢化が進み、コールセンターはAIに置き換わり、24時間営業は減っているなど、以前のサービスレベルを維持できなくなっているのが現実です。
これは組織でも同じで、テクノロジーの進化などの側面を除けば基本的に国内のほとんどの組織の力は以前に比べ下がっていく傾向にあります。
結果、今までと同じように組織を運営していくのは困難になります。特に問題になるのが、マネジメント人材の不足です。ここでいうマネジメント人材とは、「チームをひきいて、問題解決に当たることが出来る人」のことを指します。
多くの会社が中途採用で即戦力のスキルを持ったマネジメント人材を求めていますが、現実的にそういう方はほとんど市場には出来てきませんし、出てきたとしてもまずはネットワークの中で採用が決まりますし、給与水準も高くなってしまうため、採用することは難しいです。(あとは、幹部の魅力などで一本釣りするしかありません)
しかし、マネジメント人材が不足したとしても、組織には問題・課題が発生しますし、何とかする人がいないと事業が前に進みません。むしろ、現場レベルでも今までのような採用が出来なくなった今、問題・課題の発生は今までよりも多くなっているとすら言えます。
結局、問題・課題の発生は増えているが、解決する力は減っているとすれば、過去と比べてサービスの質の低下が目立ってしまうのは必然です。
では、今後の組織として、マネジメントをどのようにしていくと良いのでしょうか。
- 社長や幹部で抱え込む
とにかく出来る人でやるしかありません。今までのように中間層にお願いするのは難しくなっていくため、幹部クラスの問題解決力がそのまま組織のキャパにつながっていきます。
- 組織をシュリンクする
サービスの質をまねかないように、組織をシュリンクするのも方法の1つです。ネガティブに感じるかもしれませんが、シュリンクする市場も多い中で、差別化を図って生き残ることを目的とするのは合理的です。(某大手ハウスメーカーさんなど)
- 型化する。
とにかく、出来る限り型で進められるようにしていく。差別化が難しい側面もありますが、上手くいけば規模拡大を狙えます。
- 出来る人に集約する
今までのマネージャー(マネジメントをやる人、という意味で使っています)は、ある程度の実務と組織運営の両方を行ってきたケースがほとんどです。しかし、現在、マネジメントが出来る人はとても貴重です。そのため、マネジメントが出来る人は各部署を兼務し、マネジメントに特化してもらうのです。現実的には、まずここから手を付けて頂くのがお勧めです。
- アウトソースする
社内で何とかするのが難しい場合、アウトソースするのも1つです。以前は手が足らない作業領域をアウトソースすることがほとんどでしたが、最近はもっと内部に入り込んで組織運営まで一緒にやってくれるような外部サービスも生まれて生きています。弊社も、以前は採用アウトソースの業務が多かったのですが、最近は人事機能を請け負うことが増えています。
組織マネジメントを考えた時、これらの方法は検討せざるを得ない状況になってきています。
かくいう、弊社も自分が質にこだわりたい性格なので、どうしても拡大ベタというのが課題ではあります。
この辺は、お客さんも経営者の方の志向によって弊社のご支援の方向性も変わります。拡大、維持、質の担保など、それぞれの組織に合わせ、異動・組織の組み換え・採用・自動化・型化など打てる手を駆使しご支援させて頂いております。
