当社は規模に関わらず企業の人事支援を行っているのですが、当然AIの普及の影響を受けています。AIに関しては、一過性のブームでは無くビジネスでは必須ツールとなるのは明らかで、当然我々も対応していく必要があります。

 

今日は、我々が普段行っている業務のうち、今度AIが行っていくもの、引き続き人間が行っていくもの、について考えてみたいと思います。

 

■採用企画

例えば、新卒採用ではどのツールを使い、どのようなインターンシップを組み、説明資料を作り、選考でどのような体験を用意して、クロージングしていくか、のような流れを考えていく場合。

 

AIを活用すれば、一般的な採用企画の流れは組むことが出来るようになっていくでしょう。完成度としては7割くらいでしょうか。

 

そのAIで作られた流れに、我々の持っているデータ、お客様ごとの意向や個性、どのような参加メンバーがいるかによる内容構築、などのカスタマイズ作業はAIのみでは難しく、人間の業務として残ると思います。

 

■日程調整

候補者との日程調整は、現段階でもかなり自動化が進んでいる部分で、将来的にはほぼAIが行えるようになり、人間の業務としては例外的なもののみとなるでしょう。

 

■求人票、各種資料作り

これも、AIがどんどん進化していき、将来的にはほぼAIが行えるようになり、将来的には人間は、最初の情報インプットと、最後のチェックなどの業務のみとなるでしょう。

 

■スカウト

現段階でも、AIがかなりの割合となっています。ただし、AIが進化することによって、スカウト自体がスパム化して候補者が見なくなってきています。結果として、AIが送った大量のスカウトを、候補者側のAIが取捨選択するようになり、ほとんどのスカウトが無駄になる、というような未来になる気がします。余談ですが、戦争もドローン×ロボット同士が対決する、みたいな未来になると、カオスですね。

 

■書類選考

これも候補者がAIによって文章を作り、企業側がAIによって書類選考をする未来となり、一部例外的に人間が見ることもある、くらいでしょうか。ただ、これはこの後に書く面接とも関連してきます。

 

■面接(代行)

面接においては、今も大手の新卒を中心に始まっているように、1次スクリーニング的な面接はAIによって代行されるようになるでしょう。その分、今まではマンパワーで上限が設けられていた1次面接が、工数を考えなくて良くなるため、書類選考の重要度が下がります。つまり書類選考はAIで大まかに見て、その後AI一次面接、という流れが主流になると思います。

 

もっと言うと、新卒マイナビのエントリーシートや、紹介会社のフォーマットのように、各社がほとんど共通化され、同じ面接動画を0.5次面接的に各社の判断に使われるようになるケースも増えると思っています。

 

ただし、最終選考のような場面までAI化されるかというと、技術的には可能になるのではないかと思いつつ、そこは人間が行うと考えています。理由としては、人間は感情が伴う生き物なので、AIだけで決めることに心理的抵抗が発生するからです。

 

また、行動と発言を加味して、複数の演習を解析していく人材アセスメントも人間の仕事として残ると思っています。

 

ただ、どちらにせよ、工数の多くを占める1次スクリーニングはAIにとって代わられるでしょう。

 

■教育・研修

教育研修体系を作ることはAIが一般的なものをすぐに作ってくれるようになり、そのカスタマイズが人間の仕事となるでしょう。研修についても、動画×AIで多くのことは行えるようになります。

 

ただし、音楽ライブと同様に、体験の価値という部分は残るため、人間が行う研修がもニーズとしては残っていくと思います。

 

■人事制度

これまで書いてきたことと同様、一般的なものはAIが作れるようになるでしょう。カスタマイズが残るのは同様ですが、評価者のすり合わせや、今後の課題決めなどの、評価会議~面談のあたりの「運用」部分は人間の仕事として残っていくでしょう。結局、今人事制度が上手くいっていない会社さんの多くは運用に問題があり、この部分はAIが全部やってくれるかというと難しく、人間の介在価値が残るのではないかと思います。

 

■コンサルティング

人事コンサルティング的な部分はどうかというと、はっきり言ってしまうと、多くのお客様の支援をさせて頂いてきて、コンサルティング的な部分のみで成立する仕事は少ないというのが実感です。

 

多くの場合、外部アドバイスのみをサービスとした場合、一般的な内容になることが多いです。当然AIに聞いても同じような結論になることが多く、昨今コンサルティングのみでは事業として成立させるのが難しいです。

 

 

以上、書いてきたことをざっとまとめると、我々がやっている仕事でも、AIによってとってかわられる部分は多くあると思っています。これは企業の人事も一緒です。大体8割くらいでしょうか。そして、実際、このAIの部分だけで大体オッケーとなるケースも多くあると思います。

 

でも、2割くらいの、感情・判断・肉体・抽象といった要素を含むコア業務は、AIで難しいだけでなく、行うことが出来る人は少ないので、付加価値としては高く保たれるでしょう。また、人事としてAIを使い倒せる方のニーズも高くなるでしょう。人事そのものに関わる人の数は減るものの、総アウトプットは変わらない(もしくは上がる)未来になるというのが結論でしょうか。

 

 

締めとして。このブログはここまで、一筆書きでAIをまったく使わずに書いています。AIを使った方が読みやすいブログとなるかと思うのですが、AIに頼りすぎると、考えたり、書いたりする力が落ちてしまうので、引き続き人力ブログでいきたいと思います(という言い訳)。